
茅葺屋根(かやぶきやね)改修工事「伝統建築を活かす」

お茶室の萱葺屋根が老朽化したため、全面葺き替え工事をいたしました。
檜皮葺き屋根(ひわだぶきやね)改修工事「伝統建築を活かす」

屋形舟繋留の舟屋の萱葺が老朽化したため、葺き替え工事など屋根全体を改修しました。
- 萱葺屋根について
- 萱葺の藁の耐用年数は15年から20年と言われています。
藁が水分を吸って苔(コケ)がつき「美しいな・・・」と思う頃は、葺き替えをお考えいただいた方がよいでしょう。
- 萱(芽)葺屋根
- 主にススキや葭(よし)などの草で葺かれた(覆われた)屋根の総称。
最もよく使われる材料は茅萱、芒などの山萱や葭などの「海萱」で、ほかに「稲藁」「麦藁」なども使われています。
- 檜皮葺き屋根
- 檜(ヒノキ)の樹皮を剥いだ檜皮を屋根に葺いたもので、主に社寺や貴族の邸宅に用いられてきました。
下地さえ上手に仕上げれば、自由な曲線の屋根なども比較的簡単に葺き上げることができます。
- 杉皮葺き屋根
- 杉の樹皮で葺いた屋根で、主に民家に用いられてきました。
明治時代までは多かったのですが、戦後は乱伐のため寿命の長い杉皮が採れなくなり、金属板葺きに代わっていきました。
屋根改修工事「伝統的建物の中にも新しい工法があるのです」

お寺の本堂の瓦屋根が老朽化したため、改修させていただきました。
この瓦屋根には「土葺き工法」という、昔ながらの土を使って瓦を葺く(覆う)方法が施されていました。
しかし上部に重みがかかる難点があり、耐震性を考慮して軽量化を図るために土葺きではなく、瓦の裏に引掛桟用のツメを付けて瓦桟木に一枚一枚引っ掛けていく「桟葺き工法(ガイドライン工法)」で施工しました。